Red Bull Air
Race World Championship(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)に参戦した初のアジア人パイロットである室屋は、ちょうど一ヶ月前のクロアチアの大会で念願の表彰台に上った。
そして今、プトラジャヤの大会を週末に控え、室屋は準備に余念がない。
今までに増して自信と確信に満ちた室屋義秀を追った。
プトラジャヤ(マレーシア)– 今まさにホットな男、“Yoshi”こと室屋義秀。
それはマレーシアの都市、プトラジャヤの気温が30度だからだけではない。
2009年にRed Bull Air Race に初参戦して以来、才能あふれるパイロットである室屋は、技術のレベルアップに努めてきた。
そして今年の4月、ロヴィニ大会で見事3位入賞を果たし、念願の表彰台を獲得した。
その室屋に今一番必要なもの、それは勢いである。
今回初めてマレーシアで行われることになった世界で最も速いモータスポーツ・シリーズ。
プトラジャヤ大会は、開催国7カ国、全8大会からなる今年のシリーズの中では第3戦にあたる。
現在ランキング4位で、マット・ホール(オーストラリア)とタイにつけている室屋。シーズン終了時に表彰台に上るためには、残りの大会を戦い抜いて行かなければならない。
そのためにはまず日曜日のプトラジャヤ大会。そのプトラジャヤでは、パイロットと機体ともにスタミナが一つの課題になるだろう。
10Gに達する負荷と戦いながら完璧なランを目指すことは、パイロットにとってまさに体力勝負である。
パイロットは、空調のないコックピットの中で熱帯の暑さと戦いながら、少しでもスピードアップを図らねばならない。
その飛行機のパフォーマンスも、温度と湿度から影響を受けることは必至である。
とは言え、福島出身41歳の室屋にとって今回の大会にはメリットも多い。
東南アジアで開催されるので時差が少なくて済む。
それにプトラジャヤ湖の大会では熱い応援を期待できる。
「妻がここで観戦してくれます。友人の多くも一緒に観戦してくれる予定です。ロヴィニ大会を終え、いろいろうまく行っている感じですね。」室屋はそうコメントした。
初のアジア開催、室屋の健闘が期待される。
画像: Joerg Mitter, Balazs
Gardi, Samo Vidic, Predrag Vuckovic
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