Sunday, April 13, 2014

【第2戦・続報】 表彰式後の室屋コメント

レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ第2戦
室屋3位入賞・初ポイントも獲得!



Samo Vidic/Red Bull Content Pool

◆室屋コメント

表彰台に乗った時の気分は最高でした。

最初は実感がなかったんですが、表彰台に乗ってシャンパンファイトをして、段々と実感が湧いてきました。最高なレースでした。

これまでに積み重ねて来た・風への対処などのトレーニングがうまく機能したんだと思います。

(休止期間中も)トレーニングは多く積んで来たので、その分の成果が少し見えて来たように思います。

チームの体制としては、機体がV2ということで、まだまだ厳しい状況が続くと思いますので、これからも機体の改良も含めて、自分のパイロットスキルを更に高めて行かなきゃいけないなと思います。

表彰台に乗るのは本当に夢でした。

ここに乗りたいと思って20年も頑張ってきましたので。本当に嬉しい瞬間でした。

でも乗ってみるとまた次があって、また更に上があるので、また、トレーニングを重ねて、一歩でも更に上に行けるように頑張りたいと思います。

次なる目標は勝ち続ける事なんですが、ここに来るまでは僕一人の力ではなく、何千人もの人の支援があって、その方々の声があって、表彰台に乗らせてもらったわけです。

そんな、応援してくれる人達もハッピーに出来るように、更に頑張りたいと思います。

Posted by Team MUROYA Racing

【速報】 レッドブル・エアレース・チャンピオンシップ 第2戦 公式結果

室屋義秀、初の表彰台!
2戦クロアチア・ロヴィニ戦で
アジア人パイロット初 3位入賞の快挙を果たす

413日(日)、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ第2戦がクロアチア・ロヴィニで行われ、アジアから唯一参戦している室屋義秀が、絶対王者のハンネス・アルヒ、ポール・ボノム両選手に次いで3位入賞を果たす快挙を成し遂げました。

Photo by Samo Vidic/Red Bull Content Pool

ボーラと呼ばれる独特の季節風が吹くレーストラックは旧市街の湾内に浮かぶタイトなコースは、1周目(ラップ1)と2周目(ラップ2)が逆向き飛行となる往復コースとして設定されており、風への対処がポイントとなる非常に難しいレイアウトでした。

TOP 12で他の選手たちが次々とパイロンヒットする中、室屋は落ち着いた飛行を見せ、初のSuper 8進出を果たすと、同ラウンドでもトップのハンネス・アルヒ選手との差を1秒以内に抑え、レース3シーズン目にして初のFinal 4へ進出。

全ラウンドにおいて終始、ペナルティなしの安定した飛行を見せた室屋は、Final 4ラウンドで初戦(アブダビ)4位のピート・マクロード選手を0.13秒差で抑え、見事3位入賞を果たし、念願の初のポイント(7ポイント)を獲得しました。


Final 4 Result

優勝 ハンネス・アルヒ(オーストリア)
2位 ポール・ボノム(英国)
3位 室屋 義秀(日本)
4位 ピート・マクロード(カナダ)
5位 ニコラス・イワノフ(仏)
6位 マーティン・ソンカ(チェコ)
7位 マット・ホール(オーストラリア)
8位 ナイジェル・ラム(英国)
9位 ピーター・ベゼネイ(ハンガリー)
10位 カービー・チャンブリス(米国)
11位 マイケル・グーリアン(米国)

photo by Jörg Mitter/Red Bull Content Pool

Posted by Team MUROYA Racing

Saturday, April 12, 2014

第2戦・クロアチア ロヴィニ トレーニング・ハイライト

ロヴィニ・レーストラック解説

レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップのレーストラックは、各ロケーションによってそれぞれ独自の難問があります。クロアチア・ロヴィニも例外ではありません。厳しいGに抗い、はたまたアドリア海沿岸の強い風と戦いながら、パイロット達は集中して、レースにおいて有利な状態を維持することが必要です。

2014年シーズン第2戦は、画趣をそそる海辺の町ロヴィニで、今シーズン初のヨーロッパ開催を迎えます。レーストラックは旧市街に近い北の海岸沿いに設置されており、観客をはらはらさせるような急旋回の数々や高Gが特徴となります。



元レッドブル・エアレースパイロットであり、現レースディレクター兼トレーニング責任者のスティーブ・ジョーンズは、パイロット達が覚悟すべき事柄を次のように語ります。
「ロヴィニのファーストコーナーはタイミングがカギだ。ターンが早すぎればコーナーの途中で修正を入れなければならず、遅すぎれば超高負荷のGがかかってしまう。どちらも速度減少とタイムロスにつながる」

シケインの後にパイロット達は高負荷Gのターンを始め、そのまま第3エアゲートを通過し、第4ゲートへ向かいます。そこから彼らは第5、第6エアゲートをタイトなS字の操縦を行いながら通らなければなりません。「このセクションには計画性が必要だ」とジョーンズは続けます。「第4エアゲートを間違ったラインで通過したりターンが遅すぎれば、第5エアゲートを水平で通過するのが難しくなるし、さらに悪い場合、第6エアゲートから完全に逸脱するリスクもある」

ラップ1は、身体的な準備とピンポイントな精度を必要とする・胃が縮むようなバーティカルマニューバーで終了します。「パイロット達は、エアゲートの直前で翼を通過させるための充分な余裕を作るため、そして観衆の上空を飛行するのを避けるため、わずかに右にターンしなければならない」「そしてすぐさま彼らはまた操縦桿を引き、シートに押さえ付けられながら、身体にかかる10Gもの荷重と戦わなければならない」

Gが緩んでから秘訣となるのは、トラックを逆向きに飛行するラップ2の前に、第8エアゲートの出口となるポイントを可能な限り早く見つける事になりそうです。

ロヴィニのレーストラックは、ほとんど予兆もなしに吹く可能性のある激しい季節風・ボーラ(特に冬にアドリア海で北または北東から吹き下ろす風)の脅威に常にさらされています。「風に確実に対処していくのは困難だろう」とジョーンズは語ります。パイロット達は、風を予測し、細かな補正を行わなければ、吹き降ろすブーラに流されるままになってしまうでしょう。パイロンヒット、イコールそれはゲームオーバーを意味します

初開催の地で、目の覚めるような展開になることが予想されるクロアチア・ロヴィニ戦はいよいよ本日(12日)午後から予選が行われます。翌13日の本戦ではインターネット生放送も予定されています。
Saturday, April 12th/412日(土) *日本時間
18:00 Training MASTERs
19:15 Training CHALLENGERs
19:45 Qualifying MASTERs
23:25 CHALLENGER CUP
24:45 Winner Ceremony
Sunday, April 13th/413日(日)*日本時間
*インターネット生中継
21:35 Opening Show
22:45 RBAR MASTERs - Top 12
23:45 RBAR MASTERs - Super 8
24:15 RBAR MASTERs - Final 4
24:45 Winner Ceremony      
是非ご覧ください!

Photo by Andreas Langreiter RBAR


Posted By Team MUROYA Racing